
理想園の農園を鮮やかに彩ってくれたピンク色の「桃の花」も、いよいよ終わりの時を迎えようとしています。一面の桃色から、少しずつ瑞々しい緑へと景色が移り変わるこの季節。名残惜しい気もしますが、花の奥をそっと覗き込んでみてください。そこには、可愛らしい「桃の小さな実」がしっかりと顔を出しています。ふっくらとした緑色の、新しい命の誕生です。
蕾が膨らんで開花し、こうして実を結ぶまでの期間はおよそ15日間。実はこの2週間、私たち果樹農家にとっては、一年の中でも一際「緊張感」の漂う日々でした。
相手は自然。絶好のタイミングを狙う「受粉作業」
花粉を集め、「いざ受粉作業!」と気合を入れるものの、相手は自然です。私たちは常に天気予報と睨めっこしながら、その瞬間を待ちます。「晴天であること」「気温が高い時間帯であること」、そして「風が穏やかであること」。この三つの条件が揃う絶好のタイミングをピンポイントで狙わなければなりません。
天候に左右される繊細な作業だけに、無事にこの段階を越えられた今は、スタッフ一同少しだけホッとしています。とはいえ、園内すべての畑を回り切るにはまだ時間が必要です。品種によって生育のペースは異なるため、これからはそれぞれの成長に寄り添いながら、受粉後の様子を細かく観察していくフェーズに入ります。
「一本の枝に、ひとつの桃」に絞り込む勇気
美味しい桃を作るための理想園のこだわり。それは、最終的に「桃の枝1本につき、原則として1つの果実」にまで絞り込むことです。
しかし、今の段階で慌てて1つに決めてしまうことはしません。桃自身の成長をじっくりと見守り、数ある実の中から最もポテンシャルの高い「エリート」を見極めていくのです。この作業を「摘果(てきか)」と呼びます。
私たちは、最高品質の桃を皆様にお届けするため、一切の妥協を許さない「選別のリレー」を行っています。
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摘花(てきはな):花の段階で数を減らす
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予備摘果:初期の実を選別する
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摘果(てきか):さらに厳選する
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見直し摘果:形や成長を見て微調整する
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袋掛け:大切に保護して完熟を待つ
この気の遠くなるような5つのステップを経て、ようやくあの甘くて美しい理想園の桃が育つのです。
信頼を築く、地道な手作業の積み重ね

↑の写真は「摘花前」の状態です。枝にぎっしりと実の赤ちゃんが付いており、その生命力には圧倒されます。それを私たちが丁寧に作業することで、下の写真のようにすっきりと間隔が空いた状態になります。こうすることで、残された一つひとつの実に、大地の養分が余すことなく行き渡るようになるのです。

ちなみに、写真の奥に写っている軽トラは、今月から仲間入りした新しい「相棒」です。これからの忙しい農作業を支えてくれる頼もしい存在です。
摘花や摘果は、品質をコントロールする最も重要な工程です。残す量が多すぎると養分が分散して小玉になってしまいますし、逆に少なすぎると果実が割れる「核割れ」が起きやすくなります。最適なバランスは品種や樹の状態によっても異なるため、現場ではリーダーが「この畑はこれくらいにしてね」と細かく指示を出しながら、感覚を共有して作業を進めています。
こうした地道な手作業の積み重ねと、徹底した管理こそが、皆様からの「信頼」に繋がると私たちは信じています。
農園からお知らせです!!6月20日、観光農園シーズン開幕へ
今年の観光農園シーズンは、6月20日頃からのオープンを予定しています。この年もネットショップや桃狩りを開催します。ネットショップで産地直送も行っておりますが、6月20日からオープンしますので、ご来店できるお客様は、ぜひ、ご来店をお勧めします。
皆様に最高の笑顔と果物をお届けできるよう、これからも愛情を込めて育てていきます。ネットショップや桃狩り予約などは、4月下旬からスタート予定しています。

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