
今日もすがすがしい新緑の季節を迎え、桃畑の木々たちも元気いっぱいに緑の葉を広げています\(^o^)/
さて、本日は、この大切な葉っぱたちに、より一層の活力を与えるための葉面散布を行いました。本日散布した畑は、「はなよめ・ちよひめ・日川白鳳・夢みずき」に圃場です。比較的、早めに収穫ができる早稲品種です。
葉面散布とは、肥料や栄養分を直接葉の表面から吸収させることで、植物の生育を促進する技術です。土壌からの吸収だけでは行き渡りにくい微量要素や、即効性を期待したい場合に非常に有効な手段となります。
今回、私たちが使用したのは、生科研の「メリット青」と「カルタス」という葉面散布剤です。
まず、「メリット青」は、リン酸やカリウムを主体とした肥料で、植物の根や花、実の生育を促進する効果があります。特に、新葉が展開し始めたこの時期に施用することで、光合成を活発にし、丈夫な葉を育て、今後の生育の基礎をしっかりと築くことができます。また、花芽の分化を促進する効果も期待できるため、来年の豊作にも繋がる大切な作業です。
一方、「カルタス」は、カルシウムを主体とした葉面散布剤です。カルシウムは、植物の細胞壁を強化し、病害虫への抵抗力を高める効果があります。また、果実の肥大や品質向上にも不可欠な要素です。新緑の葉にしっかりとカルシウムを補給することで、健康で強い木を育て、高品質な桃の収穫を目指します。
理想園では、品種の特性を考慮して、葉面散布の種類を変えています。今回散布した品種は、「核割れ障害」や「整理落下」が多い品種対策です。毎年、試行錯誤しながら栽培しています。
葉面散布を行う際には、葉の裏側にもしっかりと薬剤がかかるように丁寧に散布することが重要です。葉の裏側には気孔が多く存在し、薬剤の吸収率が高いからです。また、天候にも注意が必要です。雨の日や雨上がりの直後は、薬剤が流れ落ちてしまう可能性があるため、避けるようにしています。風の強い日も、薬剤が均一に散布できないため、穏やかな日を選んで作業を行いました。
新緑の葉が 光 を浴びてキラキラと輝くこの季節、一本一本の桃の木に愛情を込めて、丁寧に管理していくことが、美味しい桃を実らせるための大切な一歩です。これからも、桃の成長の様子をブログを通じて皆様にお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。